ポンコツくん
かんな
- レンタルサーバー各社の特徴
- 安いプランの落とし穴
- 自分に合ったサーバー会社とプランの選び方
ホームページやブログをインターネット上に公開するには必ずサーバーが必要です。
昔は自宅や自社でサーバーを用意することが一般的でしたが、現在ではレンタルサーバー上でサイトを構築し、運営するのがポピュラーです。
今回は、レンタルサーバー選び方と各社の特徴をまとめました。
目次
レンタルサーバー選びで重要な5つのポイント
自分に合ったレンタルサーバーを選ぶ場合に重要なポイントを解説していきます。
取り合えず一番安いサーバープランがあるサーバー会社を契約しがちですが、落とし穴もあるので注意してい下さい。
- WordPressなどのCMSを使用するかどうか
- 複数のサーバーを試す余裕があるかどうか
- リソース容量やデータベース容量
- サーバーの稼働率
- サーバーが用意しているプランの違い
WordPressなどのCMSを使用するか
CMSのほとんどはデータベースを必要とし、サーバーやプランによってはデータベースを使用出来ない場合があります。
データベースは使用できないプランを契約してしまうと、CMSを使ってホームページを制作することが出来ません。
サーバープランのプラン内容をよく読むと「WordPress不可・WordPress利用可能」と書かれているのでチェックしましょう。WordPress不可と書かれているプランはデータベースを利用できないと解釈出来ます。
ロリポップの場合
さくらのレンタルサーバの場合
この様に一番安いプランではDB(CMSも使えない)が使えない場合が多いです。
無料期間があるか?
いきなり本契約せずに複数サーバーを試す時間がある場合は、いくつかのサーバーの無料期間を利用し比較検討するのがおすすめです。
- 理想的なパフォーマンスか
- ホームページ制作でやりたいことは出来るのか
- サーバー管理画面が使いやすいか
上記の三つのポイントを見ながら比較するのがおすすめです。
ただし、サーバーによっては自発的に解約を申し込まないと自動的に本契約なり料金の支払いが発生したり、契約した場合にのみ無料期間が発生するというケースもあるので、プランの詳細は各社のホームページで確認して下さい。
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リソース容量とデータベース容量は違う!
レンタルサーバー契約プランには「〇〇プランでは容量200GB」と記載されている場合があります。しかし、これはデータベースの容量とは別であることがかなり多いです。
プランごとに提示されている容量は、HTMLファイルや画像などのリソースファイルに係る容量のことを示しています。
データベース容量の割り当ては大きくても1つあたり1GB、少ないものだと1つあたり50MB程度しか利用することが出来ません。
※リソース容量と合算している場合もあるので、一概に容量が少ないとは限りません。
データベースの場合は容量よりも、「データベース利用で負荷がかかっているかどうか」の方を重視されるため、負荷のかかる使い方をしなければ問題ないというケースもよくあります。
データベース容量はWordPressなどのCMSを利用する際には重要ですので、サーバーを利用する前に必ず確認しましょう。
サーバーの稼働率
稼働率が高ければ高いほど、メンテナンスや緊急のトラブルでサーバーが停止するほぼないという意味になります。
例えばサーバー稼働率が99.9%だと年間合計4時間30分程度サーバが停止してることになります。
99.9%と聞くとかなり高いように見えて、実はそうでもないというのが稼働率です。
ですので、最低でもサーバーの稼働率が99.95%以上、できれば99.99%以上のレンタルサーバーを選ぶようにしましょう。
mixHostなど、ページ表示速度などのパフォーマンスは高くても稼働率が高くないレンタルサーバーがあるので注意が必要です。
サーバープランも重要
レンタルサーバーのほとんどは複数のプランを用意していて、プランによって容量や転送量・独自ドメイン設定性能などが異なることが多いです。
特にサーバー容量やデータベース数が異なることが多いので、必ず確認しておきましょう。
おすすめのレンタルサーバー厳選4選
ここまで
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XSERVER(エックスサーバー)
現在、知名度が高く数多く利用されているレンタルサーバーがエックスサーバーです。非常に安定したパフォーマンスを誇る上に、最安プランでも簡単に使い切れないほどの容量を誇っています。
また、プラン別にサーバースペックが変わることもないため、相当大規模なホームページを制作しない限り最安プランである「X10」で十分となっています。
月額1000円程度でパフォーマンスの優れたサーバーを探しているのであれば、エックスサーバーがおすすめです。
初期費用 | 3,000円 |
月額料金 | 1,200円 |
試用期間 | 14日 |
WordPress | 全プラン使用可 |
容量 | 200GB~ |
データベース | 50個~(1つ1GB) |
おすすめプラン
|
X10プラン(1,200円/月) |
ConoHa Wing
ConoHa Wingはエックスサーバーと肩を並べるくらいのスペックと稼働率を誇るレンタルサーバーです。
それだけであればエックスサーバーとConoHa Wingのどちらを使用しても構わないとなりますが、ConoHa Wingにはエックスサーバーにはないメリットがあります。
サーバーのメモリやCPUの一部を占有して、他のユーザーの影響を受けないように出来る点です。
エックスサーバーを含むレンタルサーバーのほとんどは共有サーバーであり、サーバーのメモリやCPUを共有しています。
共有することによって格安でレンタルサーバーを利用することが出来るのですが、その反面以下のデメリットがあります。
- 同じサーバーを利用している他のユーザーが高負荷をかけていたらこちらにも悪影響が出る
- 負荷がかかっていると、極端なページ表示速度が遅くなったりする
例えハイスペックなエックスサーバーであっても、利用しているサーバーに負荷がかかり混雑していたら、ページ表示速度が大きく低下し、もっさりした動作になってしまいます。
このような症状を回避できるのがConoHa Wingです。ConoHa Wingも共有サーバーの一つですが、プランの一つとしてメモリーとCPUの一部を占有し、ほかユーザーの影響を受けないリザーブドプランが用意されています。
ですので、エックスサーバーを使い続けてパフォーマンスの低下を実感した人、他ユーザーの影響でパフォーマンスを落としたくない場合はConoHa Wingのリザーブドプランがおすすめです。
初期費用 | 無料 |
月額料金 | 1,200円~ |
試用期間 | なし |
WordPress | 全プラン使用可 |
容量 | 200GB~ |
データベース | 60個~(1つ1GB) |
おすすめプラン
|
リザーブドプラン(1,500円/月) |
CORESERVER(コアサーバー)
できるだけ安くWordpressを用いてホームページを制作したい場合は、コアサーバーのCORE-MINIプランがおすすめです。
月額500円程度でWordpressを利用するのに必要なデータベースが利用できるレンタルサーバーはほとんどなく、非常に珍しいサーバーです。
最安プランですらWordPressを利用できるためとにかく費用を抑えたい場合におすすめです。
初期費用 | 無料 |
月額料金 | 381円(年契約で129円/月)~ |
試用期間 | 30日 |
WordPress | 全プラン利用可能 |
容量 | 60GB~500GB |
データベース | 10個~無制限(容量はリソース容量と合算) |
おすすめプラン
|
CORE-MINI(381円/月) |
ロリポップ
料金優先でレンタルサーバーを利用したいのであればロリポップです。
ロリポップは国内で有名なレンタルサーバーの一つであり、格安サーバーとしての実績も豊富です。
WordPressなどのCMSを利用しないのであれば月額100円から始めることができ、Wordpressを使用する場合でも月額250円から始めることができます。
HTML・CSS・Javascriptのみでホームページを制作するなら、最安プランであるエコノミープランがおすすめです。
年間維持費も初期費用を除いてエックスサーバー1か月分(1,200円)しかかからないのでサーバー維持は簡単です。
初期費用 | 1,500円~ |
月額料金 | 100円~ |
試用期間 | 10日 |
WordPress | 最安プラン以外使用可能 |
容量 | 10GB~400GB |
データベース | 0~100個(容量上限は特になし。負荷が高ければ規制あり) |
おすすめプラン
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エコノミープラン(100円/月) |
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安定感重視ならConoHa Wing
高いパフォーマンスを持ち、なおかつ他ユーザーに影響されず安定してホームページを運用することを考えている場合は、ConoHa Wingのリザーブドプラン一択です。
エックスサーバーのパフォーマンスが高く安定はしているのですが、他ユーザの影響も受ける可能性があるため、運が悪いとパフォーマンスが悪いサーバーを利用することになります。
そのようなリスクを背負う必要がないのがConoHa Wingですので、サーバーを引っ越すせずに何年も使い続けていきたい場合には初めからConoHa Wingを利用すると良いでしょう。
レンタルサーバーの選び方のまとめ
安さだけに囚われて、サーバーを選ぶと後々困ります。その結果、結局はサーバーを移転する羽目になり、無駄な作業費用や時間が取られてしまいます。
HTMLやCSS・Javascriptのみが使われた静的なホームページであれば引っ越しは簡単ですが、WordPressなどのCMSを使っていた場合はそうもいきません。
サーバーを引っ越しするのは知識が無い人にとってはハードルが高いため、できれば避けておきたいところです。
ですので、できるだけサーバーの引っ越しが必要にならないので、将来的なことも考慮してレンタルサーバーのプランを選ぶようにしましょう。
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